4. 人生の段階と照らし合わせる切り口
from 法話ヒントとしての滴シリーズ活用案
4. 人生の段階と照らし合わせる切り口
歌集の流れを、聴衆の人生の段階(若さ、中年、老境)と重ね合わせることで、共感を深める切り口です。
人生の段階
歌集の焦点
法話の導入歌(例)
説くべき人生の真理
青春・愛欲 滴塵・露滴
露滴115:吾妹子が歯を立て囓るやもぎたての 赤茄子(トマト)に成りたい初夏の食卓
強い情熱(愛欲)は、間違った方向へ向かうと苦となるが、利他へと転化すれば大きな力となる。
中年・転機 宝滴・新滴
新滴090:進みしと思えど戻る道かもと 戻れば遠し 暮れ惑う我れ
迷いや試行錯誤の日々こそが修行であり、無駄な道など一つもない。全ての経験が悟りへと繋がっている。
老境・終活 照滴・露滴
露滴070:知らいでか 老いも若きも さても死ぬ 迷いても死ぬ 悟りても死ぬ
命には限りがある事実を受け入れることで、「今」という時間の価値と輝きが増す。悔いなく生きる「即今」の教え。
自己否定の時 滴塵・照滴
滴塵009:探しても見つからないのか探すから 見つからないのか私の居場所
自分を見失った時、居場所は探すのではなく与えることで見つかるという利他の行動を勧める。
照滴004:優しさを求めてみれば遠いかな 与えよこれが得ることぞかし